オリビエートの坂の上

観劇のメモを投げ込む予定です

舞台「幽☆遊☆白書」感想

9/7(土)昼 @森ノ宮ピロティホール  &9/22(日)千穐楽WOWOW放送

 

ぼたんちゃんがかわいい!!!!

 

とりあえずこれですね。ぼたんちゃんがかわいい。
原作あんま知らなくて、このへんまで舞台でやるかなってとこまでアニメ見ただけなんですけどその中ではぼたんちゃんが好きで、そして舞台のぼたんちゃんが超かわいかった。最高だった。すき。芝居がうまい。かわいい。蔵馬のモノマネ好きすぎる。

 


役者さんは安定感あるし芸達者メンツでした!
適材適所なのがさらに安定感を生んだんだろうなと思います。
郷本さんと荒木さんはすごい。たぶんあの笑いの感じとか劇場にいないと伝わりきらないんですけど、上手いですよほんとに・・・。
鈴木さんはやっぱオーラありますね(出せますね、の方が適切な表現か)。幽助が一発芸した後に出てくるとことか、袖から出てきただけで笑いの空気を一瞬で変えるので人間シーンチェンジ。
劇場で観てた時、たぶん奥さんに連れてこられたっぽい男性が近くにいて後半ちょっと集中力途切れてた感じだったんですけど、鈴木さんが口開いたとたんビビッと意識が戻ったようだったのでホホーと思いながら見ていました。

 

 

脚本は親切。演出で好きだったのは光る幽助助けにいく瑩子とアンサンブルさんのところ。良い心情表現でした。
全体的にはごくわかりやすい2.5次元舞台で、そのひとつの到達点だなという印象。
それだけに原作準拠系2.5の制約の強さを思い知らされたところもあって、
でも同時にそんなことどうでもいいな、観客が笑って泣いてワイワイ笑顔で帰れるんならなんでもいいじゃん!!と思わせてくれる作品でもありました。

楽しかったねー、舞台幽白!
原作に思い入れあって好きな人が作ってるんだなーと伝わる舞台でした。

 

 

 


以下余談


原作準拠系2.5の制約って、たとえば魔法の表現をどうするとか役者のキャラ再現(再現とは?)とかいろいろあるんですけど、元のシナリオが舞台の2時間用じゃないってのが大きいなーと改めて思いました。

漫画もアニメも一話ごとに終盤小盛り上がりがあって、それが何話か続いて起承転結になってる。
それを舞台にすると、そういう起承転結×3で2時間とかになる面があって、盛り上げ方難しいなと。
なんか全体的に流れがのっぺりする作品が散見されるのはこの辺の要因もあるのかなと思ったりします。
原作のタイプとか、取り上げる箇所にもかなり左右されますしね。
といって原作をゴリゴリに改変するのもそれはそれで差し障るんだろうし・・・。

 

2.5の客層ってどんな舞台が観たいんだろうな、評価ポイントってどこにあるんだろうな。
とにかく原作に沿ってるのがいいのか、構成作り変えるなりしたとしても一つの舞台作品としての出来を評価するのか。

 

でもこの舞台の客席の盛り上がり具合とか終演後の楽しそうなガヤ見てると、
原作への愛情やリスペクトがあって基本的な質が担保されてれば小難しいこと言いっこなしだなという気がします。
そもそも私は観る側であって創る側ではないので何を言う立場でもないんですけどね。

 

というどうでもいいボヤキでした。

 

あとWOWOWさん、幕間インタビュー映像と終演後の稽古場映像ありがとうございました!!!!

WOWOWさん好きだよ!!